「鹿児島に恩返しがしたい」長く鹿児島でキャンプを張る大学野球の監督の一言がきっかけでした。
多くの監督が賛同し、鹿児島でカテゴリーを超えた交流戦をやろう!ということになりました。
2023年2月、慶應義塾大学やトヨタ自動車、NPB2チームを合わせた計37チームが参加し、県内4球場で繰り広げられた熱戦は、
2万人を超える観客を魅了しました。翌2024年には参加チームは42に増え、使用球場も県内6球場となり、経済波及効果は7億円を超えました。
また、この2年間に14名の選手がその年のドラフトで指名されており、この交流戦のレベルの高さを表しております。
試合もさることながら、実行委員会にはもう一つ目標があります。
それは普及活動です。試合中の中学生ベンチ入り体験、指導者向け技能講習会など、
トップクラスの大学や社会人チームの雰囲気を肌で感じる体験型イベントを随所に盛り込んでいます。
第3回となる今回は、新たに里崎智也さんによる講演会、そして10名の小中学生を招待する早慶戦観戦ツアーを実施します。
いずれも参加無料です。子どもたちに一つでも多くの「あこがれ」を提供したい、これが私たちの願いです。
私の町でも試合を、という声があがり、今年は8会場で実施されます。
ブラスバンド応援に駆け付ける高校生たち、ウグイス嬢に挑戦してみたいと名乗りをあげてくださるお母さんなど、
多くの人たちのチャレンジを巻き込むこの薩摩おいどんリーグが年々熱を帯びるのも無理はありません。
自慢の望遠レンズを持ちながらプレーを追う腕自慢のカメラマンたちの写真展もきっと楽しいものになるに違いありません。
このように街のみんながいろんな形で輝きを放つ中、子どもたちの心にあこがれが宿り、いつかあこがれられる存在になっていくのだとしたら、最高ですね。